能力≠給料!? NYの給料事情

給料を決めるのはネゴシエーション力

高い給料を貰える理由として普通、

高い学歴や高い能力と考える人が多いと思います。
    

自分でビジネスを初めて、うまく行くかどうかも、

継続力や、運があると思うと思います。

   

しかし、見落としがちで、あまりにも影響力のある能力が一つあります。

特に、アメリカ、さらに競争率の高いニューヨークではなおさら必要な能力かと思われます。
   

それは、ネゴシエーション力です。
   

もしくは、ネゴシエーションをしようと思うだけの、心構えです。
   

アメリカ=”実力主義”、”能力重視”は神話
「自分の能力を売る」文化

これを、セルフ・マーケティング力と捉えても良いかもしれませんが、
特に、広く自分をマーケティングする予定がなく、会社相手のみの場合、

マーケティング力というよりは、

一点突破、自分が働いている会社に対しての、ネゴシエーション力で
自分の給料は大幅に変わります。
  

どんなに高い能力、どんなに上質な商品も、高く売ろうとしなければ、安値がつきます。日本の携帯が世界で売れなかったのと同じ事です。私たちは、どこかで値段が高いものは、「良いもの」と思いたがります。しかし、もう分かっていると思います。世の中そんな漫画みたいな世界ではない事は。
   

終身雇用の感覚を捨て、交渉しましょう
   

昔から終身雇用があった日本、その文化がまだ残っている日本で育てば、

会社に対して、入社1、2年の新入社員が、「給料を上げろ!」と言うのは考えられない事かもしれません。
   

しかし、会社というのは、コストカットを常に考えているので、必要でなければ、

あなたに、可能な限りの最低賃金を払おうとします。
    

そして、その最低賃金が、いかに業界の相場と合っていて、「普通」であるかを主張し、それに甘んじ続けると、一生最低賃金しか払ってもらえません。
    

給料が上がっても、ちょっとづつしか上がりません。

そんな状況をどう打開するかは、会社と交渉しなければなりません。
  

アメリカでは、会社に対して自分の給料を上げろと新入社員が言っても問題ありません。
     

それは、”能力重視”だから、”実力主義”だから。
    

” ”にした理由は、能力が高ければ、高く売れるとは限らないからです。

高かろうが、低かろうが、能力は売込まなければ、売れません。
     

会社側にも色々事情があります。新しい社員を探すのは、費用がかかります。簡単に見つからないかもしれません。そこをしっかり理解し、交渉しなければなりません。
     

体験談

ここでは、日系アメリカ人の体験談をお話しします。
    

彼は高卒で、1年エンジニアの専門学校に通いました。

今の会社に勤めて、2年間、給料は時給18ドルでした。(ニューヨークの最低賃金は15ドルです)
    

3年目に入り、彼は会社とネゴシエーションしようと決意します。
    

自分の生活、実績、技術の高さを主張し、なんと時給30ドルまであげました。つまり年収6万2千ドル、大体670万円くらいです。
     

さらに次の年入社4年目で、また会社とネゴシエーションし、プラス$10ほど上がりました。つまり大体年収が8万3千ドル、約900万円です。
     

この時点で彼は、28歳です。
     

もし、彼は会社とネゴシエーションしなければ、おそらく給料は時給20ドルくらいで、年収は4万ドルほど、約430万円。ニューヨークだと、ちょっと低いくらいになります。
    

もちろん、高い給料の背景には、彼の能力、実績があります。

しかし、おそらく、同じくらいの能力、学歴で、同じ業界、同じ仕事をしていても、もっと低い給料、もしくは、もっと高い給料をもらっている人がいると思います。
    

これは、あくまでアメリカ人の体験談ですが、

日本人でビザがなくても、自分の給料をあげてもらうために、主張する事を戸惑わないでください。
      

自分が正しく、公平に、そして自分のライフスタイルにあった給料をもらうために、主張することは、正当な行為です。特にアメリカでは、あたりまえに行われています。
    

自分の勤めている企業が日系であっても、それは同じ事です。臆せず主張しましょう!

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