20歳までに国籍を選ばなくても、問題なし!?ー多重国籍の使い方ー

二重、多重国籍について解説します。基本的に日本とアメリカの国籍を要している場合についてです。

法務省のサイトによると、多重国籍の人は、どの国籍にするか、22歳までに選択しなければならない、と記載されています。

日本の国籍と外国の国籍を有する人(重国籍者)は,一定の期限までにいずれかの国籍を選択する必要があります(国籍法第14条第1項)。
ー中略ー
※期限までに選択をしない場合には,日本の国籍を失うことがありますので,注意してください。

参考文献:法務省サイトー国籍の選択について

しかし!実際は、様々な理由により、失う可能性があります。と言っているだけで、多重国籍だからと言って、逮捕されたり、強制的に国籍を剥奪されたりなどはされません。

グローバル化の進展により、二重国籍の可能性がある人は増えているようです。政府は戸籍の情報などから、国籍の選択を予定する人の数を約89万人としています。
ー中略ー
日本政府は選択義務を定めつつ、実際に選択したかどうかを把握していないためです。

抜粋:二重国籍、日本に「89万人」 世界は容認、企業に利点

体験談:例えば私の場合、戸籍謄本には、出生地:ニューヨーク州アメリカ合衆国と記載されてるので、アメリカ国籍があるであろう事は容易に分かるとは思いますが、特に区役所などで言及された事はありません。

日本人の多くは、日本国籍のみを所有しているため、ほとんどの人がこの事について、詳しく調べたり、言及しないから、都市伝説みたいに広まってしまっただけだと思います。

では、細かいルールは後にして、国籍が2つ以上あると何が特なのかについて語ります

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出入国手続きがらくちん!

「外国人パスポート」の列に並ばなくていいので、すいすい入国できます。

例えば、日米国籍を持っていて、日本からアメリカに旅行をする場合。
日本もアメリカも自国パスポートを使う様に記載しています。つまり、日本では日本のパスポート、アメリカではアメリカのパスポートを使うべきなのです。
参考文献:在日米国大使館・領事館 – 二重国籍

✈︎行き:日本のパスポートで日本を出国し、アメリカのパスポートでアメリカに入国します。

✈︎帰り:同じく、アメリカのパスポートでアメリカを出国し、日本のパスポートで日本に入国します。

体験談:20歳を過ぎてすぐ何回かは、怖いので全部見せた方がいいと思い、パスポートコントロールで、パスポート両方見せた事もあります。理由は、飛行機を取ったパスポートと出入国で使うパスポートが違うと、だめなんじゃないかと思ったので、見せたんですが、その国のパスポート、つまり日本では日本のパスポート、アメリカではアメリカパスポートだけチェックされ、特になにも言われませんでした。
しかし!これはもしかしたら、面倒な事になる確率もあるので、やらない事をおすすめします。理由は下の多重国籍のデメリットで説明します

最近は機械で出入国できるので、わざわざ人に見せる必要もないので、楽になりました。

ビザなしで旅行に行ける国が増える。

私の場合、日本国籍の人がビザなしで行ける国と、アメリカ国籍の人がビザなしで行ける国全部にビザなしで行ける。

日本のパスポート世界で最強説

「英国のコンサルティング会社が10月に発表した世界199の国・地域のパスポートのランキングで、日本は1位となりました。ビザなしで渡航できる国・地域の数が最も多かったためです。」

参考文献:TYLE.NIKKEI.COM/ARTICLE/

ビザなしで住んで働ける国が2つ以上ある。

これは大きなメリットです。
日本は豊かで政治的にも安定した国ですが、現在のベネズエラや、内紛が絶えない国にいる場合、違う国に住む事が選択肢として有力な場合もあります。

自国が不安定じゃなくても、そういう選択をする人がたくさんいます。

つまり人生の選択肢が確実に広がります。

多重国籍の子供を持つ親は、子供が大人になって自分で決めるまで、国籍を管理してあげたほうが、その子のためだと思います。大人になって、別にアメリカの国籍いらない!って言ったら、自分で破棄すればいいんです。

アメリカも日本も他の国も恐らく似てると思いますが、一回破棄した国籍をもう一回取るのは、初めて新しく国籍を入手しようとするよりも、断然難しいので、お気をつけて下さい。

体験談:自分は日本人だから捨てるなら、アメリカの国籍だなってずっと思って生きてきました。しかし、親はアメリカで必要な、出生届(バースサーティフィケート)、ソーシャルセキュリティナンバー(マイナンバー的なもの)をずっと保管しててくれました。25歳をすぎるあたりまで、私はアメリカに住む気がそこまでなかったです。
ある日、オーストラリアで日本のパスポートをうっかり無くしてしまい、日本領事館で再発行手続きをしました。この際、領事館の方と面接をして、無くした経緯を説明するための面接が行われました。領事館の方がとてもいい方で、こんな専門家と直接話せる機会はあまりない!と思い、思い切って、「20歳までに決めなきゃ行けないらしいけど、本当ですか?」って聞いたんです。そうしたら、立場的におすすめは出来ないが、自分の選択肢を狭めないためにも、破棄しなくていいんじゃないか、破棄しなくても、捕まらない、2重国籍でずっと生きてる人もいるっていう事を教えてくれました。私の相談を真摯に聞いてくれました。本当に感謝してます。

アメリカには、アメリカ国籍を申請中の人がたくさんいます。国籍を持つというのは、可能性を大きく広げる行為ですし、親が勝手に決めるものでもないのではないかなと思います。

なので、日本のパスポートを要するチャンスがあるのなら、取っておくことをおすすめします。

多重国籍で日本で出来なくなること。

-公務員になれない。

-自衛隊に入れない

-JICAの様な国からお金がでるボランティアが出来ない。

アメリカも大体同じ

-軍に入れない

-国関連の仕事ができない

-大統領になれない

もちろん、他の国籍を破棄すれば、出来るようになります。

上記の程度なら、多重国籍でも人生生きるのに、不自由はないと思います。

しかし、国によっては、多重国籍がばれると、年金が貰えなくなったり、家を買えなかったりなど、厳しい国もあるので要注意!例えば、クエートは社会福祉がとても充実してますが、多重国籍がばれると、年金貰えなくなったりするそうです。

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