Black Lives Matterについて話す時の注意点とAll Lives Matterを使うべきじゃない理由

今世界中で巻き起こっているBlack Lives Matterについて話す時の注意点について簡単にまとめてみました。

・「このデモ早く終わらないかな」などの発言は避けましょう。

人種差別、迫害されてきた歴史を塗り替えるためのデモに対して、早く終わってほしいと言うのは適切ではないでしょう。

・変化をお求めるデモ隊と鬱憤ばらしや計画的犯罪を一緒にして考えてはいけません。

社会に影響を与えようと、デモをしている人たちと、それに便乗して、コロナとデモでセキュリティ、手薄になっている店のガラスを割り盗みを行う人たちを一緒にしないようにしましょう。

・All Lives Matterは使わないようにしましょう。

All Lives Matterは、アンチBlack Lives Matterの存在のようなものです。「黒人の命だけが大切なのではなく、全ての命が大切」といった意味ではあります。しかし、例えばあなたが交通事故に遭遇して、足を折ってしまい病院に行きます。すると医者が「あら!腕にかすり傷があるじゃないの!」そっちの治療を始めたらどう思いますか?「いや、今問題なのは、そんな小さなかすり傷ではなく、こっちの骨折でしょ!」と思うと思います。まず、ひどい状況のものから対策を打っていくのが通常ですよね。

・Blue Lives Matterも避けましょう。

このような反応を受けて、Blues Lives Matter、「警察の命も大切だ」という主張まで出てきました。Black Lives Matterはなにも他の命は大事ではないと言っているのではありません。さらに、警察官は制服を脱げば一般市民と見分けがつきませんが、黒人が肌を脱ぐわけにはいきません。このような用語をBlack Lives Matterと同列に表現しない事をおすすめします。


さらに、以下の事について簡単にでも理解しておくべきだと思います。失言や相手に嫌な思いをさせる事も避けられると思います。

・黒人奴隷の歴史がアメリカの国力になった

アメリカの人種差別、特に黒人差別の歴史は根深いです。まず、アメリカがここまで成長できたのは、奴隷制度があったからです。ただ同然で人を働かせ、国力を得ました。この事を忘れてはいけないと思います。

・奴隷制度廃止後も人種差別は止まらない、貧しさも変わらなかった。

南北戦争で、北軍が勝ち200年も続いたの奴隷制度が廃止されるが、システムはほぼ変わらず、解放されても、人種差別は変わらずあり、元々奴隷だった家族がお金を手にできるわけでもなく、教育水準は引くいいままで、まとまな職にもつけないため、開放とは名ばかりで現状は変わらないものだったのです。

・黒人=貧乏=犯罪を起こしやすいという理不尽なレッテル

今では、黒人で成功者はいっぱいいます。有名なミュージシャン、スポーツ選手、政治家、大学教授などで黒人の人はごまんといます。しかし、それでも貧困層の多くが黒人、ヒスパニック系のマイノリティーと言われる人種であることも事実です。貧富の差が激しいアメリカで、貧困層が多い地域であれば犯罪率が上がるのも理解できると思います。そして、例えばニューヨークであれば、ブロンクスのように黒人が多く住み、「近寄らない方がいい」と言われる地域がアメリカにはたくさんあります。これらは事実ですが、だからと言って黒人=恐怖の対象になる必要はないはずです。

・気概を加えなくても、怖がるなどほ反応や、無駄な職質も人種差別と言えるでしょう。

上記の理由が根っこにあり、必要以上に警官が黒人に対して職質をしたり、黒人の集団が近くを通るだけで、車の中の人がドアのロックをかけたりなど、黒人に対して恐怖を感じるという人がいるのかもしれません。特に危害を加えていなくても、列記とした差別です。

・銃と警察の残忍な対応の関連性

アメリカの警官がなぜあそこまで残忍な事ができるのかどうかは、銃の存在も大きいと思います。相手が銃を持っていてもおかしくない、となれば警官の警戒度はあがります。さらに、警察で自分の身を守るため、やられる前にやらないと殺されるかもという意識が確実にあると思われます。そうすると、相手が助けを求めていても、「嘘かもしれない」「ガードを下ろしたら、殺されるかもしれない」と思うかもしれません。

200年続いた奴隷解放後、150年近く経ちました。改善された部分がたくさんあります。私も黒人の友達がたくさんいます。しかし、まだまだ改善すべきシステムや、国民、特に警察の意識改革が必要だと思います。このトピックは話しても話しきれないものです。これからみんなが考えていかなければならない問題の一つである事は確かだと思います。

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